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SONY α99とは
フラッグシップモデルα900から4年の進化
ソニーのα900の登場から4年、新たにリリースされたフラッグシップモデル「α99」は、何もかもが進化していました。
高画質化されたセンサー、光学ファインダーから電子ファインダ(EVF)への変更、ミラー駆動がない「トランスルーセントミラー・テクノロジー」、AFの高速化、動画機能、3軸チルト液晶、防塵防滴設計などなど、先進機能を積極的に取り入れたフラッグシップモデルらしからぬ大胆なモデルチェンジが図られています。
賛否両論あった機能もユーザーからは高評価もあり、知る人ぞ知るフラッグシップモデルとして実力が積極的に受け入れられています。
かえってマニュアル撮影が便利になった電子ファインダー
前モデルのα900に搭載された大型の光学ファインダーは、他社フラッグシップモデルにもないほど明るく見やすいためにピントの山が掴みやすく、最高のファインダーと絶賛されています。
最高の見やすさを経験してしまったユーザーがα99の電子ファインダーを使った感想は、意外にも「見やすい」というものでした。
自然な色味と約235万画素の高精細有機ELビューファインダー
光学部品を一から見直して性能をさらに高めた有機ELファインダー「XGA OLED Tru-Finder(トゥルーファインダー)」は黒の階調までハッキリと再現し、被写体を細部までクッキリと表示します。
ホワイトバランスやダイナミックレンジオプティマイザー効果、露出補正、その他エフェクトなどをリアルタイムに確認できるため、光学ファインダー機では撮影後にファインダーから目を離し、背面モニターを確認していたことが、α99では続けて目を離さず撮影に集中することができます。感に頼っていた表現を正確に確認しながら撮影できることは大きな強みです。
さらにはフォーカシングの評判が良いこともα99の特徴です。ピントの山が掴みやすいことはもちろんのこと、被写体を最大11.7倍まで拡大表示する機能や、ピントの合っている部分を色付きで強調するピーキング機能で追い込みのフォーカシングを可能にします。精密なピント合焦を要求されるマクロ撮影にも絶大な効果を発揮する機能です。
もちろん、視野率は100%。メガネを掛けていても見やすいハイアイポイント27mmのファインダーは非常に良く出来ています。
ミラー駆動がない「トランスルーセントミラー・テクノロジー」
通常の一眼レフカメラには、ファインダーとセンサーの2つへ光を分けるミラーが撮影時に稼働する仕組みになっていますが、ソニーのα99ではミラー駆動のない「トランスルーセントミラー」が採用されています。
ミラーの駆動がないことでシャッターショックが少なく、また、レリーズタイムラグ約0.05秒という極めて短い時間で撮影が始まるため、撮影者の意思を反映しやすく、一瞬の動きを逃しません。
防塵・防滴の軽いマグネシウム合金ボディ
フラッグシップモデルとして、ハイアマチュアのタフな撮影環境に耐えうるボディ設計です。ダイヤルにシーリング処理を施し、部品の合わせ目を二重構造化してボディ全体で水滴やほこりの侵入しにくくした防塵・防滴考慮設計になっています。
センサーのアンチダストシステムにも一工夫があり、新開発の特殊コーティング処理を施すことによって、温度や湿度の変化で除去の難しいゴミやほこりでもアンチダスト効果をさらに高めています。
堅牢なボディの割に、マグネシウム合金を採用したことで本体のみ重量733gと軽量です。かねてからハイスペックカメラの軽量化はプロカメラマンを中心にニーズがあり、頑丈で軽いカメラは理に適っています。外装・内装ともに採用した高強度なマグネシウム合金のおかげで、安定したピント精度を確保するばかりか優れた放熱性によって動画撮影時の連続撮影時間の延長にも一役買っています。
フルサイズでもボディ内手ぶれ補正機能付き
35mmフルサイズに対応したボディ内蔵手ブレ補正機能を搭載しています。シャッタスピード換算で最大4.5段分という強力な補正精度でフルサイズセンサーの描写力を最大限に引き出します。
ボディに内蔵された機構ですので、手ぶれ補正のない全てのαレンズで手ぶれ補正効果が得られます。レンズに組み込まれた機構ではないため、本来の光学性能を損なうことなく、ハイエンドなカールツァイスレンズやGレンズをはじめとする高性能レンズの光学性能をフルに発揮できます。
α史上最高画質の35mmフルサイズセンサーの実力とは
有効約2430万画素35mmフルサイズ「Exmor(エクスモア)」CMOSセンサー、常用で最大ISO25600を実現する高精度なノイズ低減処理、こうしたカタログスペックでは語り尽くせない圧倒的なリアリティーのある描写こそ、α99の「真の価値」があります。
グラスの質感や散っていく桜の立体感、うねる波の重量感、肉眼を超えた緻密なディテールの描写は、2430万画素フルサイズセンサー、多点分離光学ローパスフィルターといった解像技術の説明では足りないほどのクオリティーです。
また、ハイライトからシャドー部にかけての全体の階調(グラデーション)表現の豊かさは特筆モノです。決して潰れること無くが画像データに残るディテール情報は後処理をしても細部まで階調が再現されています。それはセンサーの高い集光性能と高レベルなノイズ除去処理の賜物。ソニーの技術の高さが別次元の画質を生み出しているようです。
圧倒的な解像感、豊かな階調表現、質量すら感じる画像の厚み。まさにフラッグシップモデルにふさわしく、他機を凌駕する性能です。α99は写真を極めたい方に強くおすすめするカメラです。
最近「SONY α99」を話題にしたブログ
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スペック
- 発売日
- 2012年10月26日
- 使用レンズ
- ソニーAマウントレンズ, ミノルタ/コニカミノルタαレンズ
- 撮像素子
- 有効画素数約2430万画素 35mmフルサイズ"Exmor"CMOSセンサー
- アンチダスト機能
- 有り
- 動画記録
- 1920 x 1080(60p, 28M, PS) / 約28Mbps(最高ビットレート),AVCHD MP4
- 音声記録
- Dolby Digital (AC-3) / MPEG-4 AAC-LC、 2ch
- GPS
- 対応
- 記録媒体
- メモリースティック PRO デュオ、PRO-HG デュオ、SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-I 対応)
- ISO
- 100-25600
- ホワイトバランス
- オート/ 太陽光/ 日陰/ 曇天/ 電球/ 蛍光灯<温白色/白色/昼白色/昼光色>/ フラッシュ/ 色温度設定<2500K-9900K>& カラーフィルター/ カスタム
- 測距点数
- 19点(11点クロスタイプ) + 102点の像面位相差AFセンサー
- AFモード
- シングル (AF-S)、AF制御自動切り換え (AF-A)、コンティニュアス (AF-C)、/ デプスマップアシスト (AF-D)
- アイスタートAF
- あり
- 測光方式
- 1200分割ライブビュー分析測光
- ファインダー
- 約235万ドット0.5型電子式ビューファインダー
- 視野率
- 100%
- 倍率
- 約0.71倍
- 液晶モニター
- チルト・回転式3.0型TFT
- シャッター速度
- 1/8000-30秒、バルブ
- フラッシュ同調速度
- 1/250秒
- 手ブレ補正機能
- 静止画撮影時:イメージセンサーシフト方式、動画撮影時:電子式 (約2.5-4.5段分)
- 連続撮影速度
- 最高約10コマ/秒
- 使用電池
- リチャージャブルバッテリーパック NP-FM500H
- 静止画撮影可能枚数
- ファインダー使用時:約410枚 LCD使用時:約500枚 (CIPA規格準拠)
- 動画撮影可能時間
- ファインダー使用時:約155分、液晶モニター使用時:約155分
- 質量
- 本体のみ約733g
- サイズ
- 突起部含まず 約147×111.2×78.4 mm(幅x高さx奥行き)